Vol. 4  熱い男が熱い新野さんに感じたこと

新野さんは日本橋を拠点に活動するクリエイティブプロデューサーであり事業家だ!

ビジネス範囲は多岐に渡る。「サブリース」「都市づくり」「教育づくり」「アート」etc。すごすぎる! なぜ、こんなに幅広いチャレンジができるのか? そのパワーはどこから来るのか?

 

◆ ゼロイチ!

取材ではその根幹にあるものが何かを聞いてみた。キーワードは「ゼロイチ」!

取材中に「ゼロイチ」と言う言葉が100回くらい出てきた!! いや、200回以上かも!!(笑)

新野さんは、「0」から「1」を産み出すことにとことんこだわっている。

二番煎じは必要ない。誰かが創っているものは、自分がやる必要がないと言う。

 

◆ マーケットインか? プロダクトアウトか?

マーケットに求められているものを創る(マーケットイン)のではなく、自分が面白いと思い、熱狂して作ったものがマーケットに必要とされること(プロダクトアウト)が最高に面白いのだ! 

「僕はプロダクトアウトしかやらない!」と新野さんは言い切る!! 

なかなかこの感覚は強烈!で、常人には理解しがたい感情かもしれない。

新しいことにチャレンジするのは楽しいだろうが、儲かるかどうか分からない、マーケットに需要があるかどうか全く分からない商品やサービスを、「自分が面白い!と思う」と言うだけで何年もこだわり続けて創っていく!

想像しただけでドキドキする。だってマーケットのニーズがなかったら、ご飯を食べられないかもしれないのだから!

新野さんの生き方自体がアートだな!と感じました。

 

◆ なぜゼロイチをするのか?

「クリエイティブに可能性を感じている」

「無いものを産み出して、それをスケールさせ、社会構造を変える。つまり社会を進化させられることに興奮する!! そんなアイディアが沸き上がったときは最高に気持ちいい!!」

“どうしたら世界をより良い方向に変えられるか”ばかり考えているそうだ。いま取り組んでいるプロジェクトは既に5年がかりで、難産だと語る。まさにいま「1」にする最後のところで、めちゃくちゃ大変なんだよ!と楽しそうに語ってくれた。

 

◆ 失敗したときの受け止め方

「たくさん失敗をする!」「誰よりも失敗するから、成功にいち早く近づくと思っている!」

「面白そうならとにかくやる!  やってみてダメならやめる!  また、やってみて芽が出たら、育ててみる! その繰り返し!!」

と、あっけからんと語る。

「今もプロジェクトを同時に何個もやっている。失敗しても痛みがないと言うか、感じている暇なんてない。芽が出ているところに、どんどん水をやる!!!」

常に未来を見ているから、失敗の感情に引っ張られないのだろうか?

 

◆ さらに成長するための行動指針

「基本原則は、自分の頭で考え、自分で行動し、自分で責任を全部取る。人のせいにしない。自責! 提案や進言を受け入れる判断をするのも自分」

「20代をどれだけ浪費するかで人生が決まる! それが出来たから自身の幅が広がった。40代になっても元気でいられる!!! ちょっとやそっとのことには流されない。自分で経験して、自分で判断をできる!! 」

 「いずれは社会人とて働くので、学生時代は面白いことをとにかくやる。お金になんてならなくても良い。結果として、僕はそのままずっと面白いと思うことだけやり続けているけどね」

 

江戸時代の市を復活「日本橋くされ市」

Creative Hub 131」での企画


 

◆ 自分の中で創り出したいものが変わってきている!!

「20代の頃はアート作品を創ることが重要で、そうすることで世の中を良い方向に変えられると思っていた。でも3.11で考え方の順番が逆だなと気付いた」

「僕がしたいことは社会を動かすこと。世の中をより良くすること。アートはそのための方法論であり、僕は世の中に対してのゼロイチをしていきたいんだ。だから官僚とクリエイターのマッチングをしたりもする。僕にしかできないマッチングだと自負している(これもゼロイチだ!) 」

「僕たちクリエイターが“0→1”(環境都市開発など)を成功させる!  最初の事例を創る!」「官僚さんは政策を実現するための事例を求めている。僕たちが創った最高の事例を、彼らがスケールしてくれる!  世の中に広め、社会環境を良くしてくれる。」

 

「僕は究極の街づくりは“教育”だと思っている だから今は“初等教育の在り方”を街やクリエイター、官僚を巻き込んで創ろうとしている。自分が社会にどんなものを創り出せるのかと、常に興奮して生きている!! 」

 

◆ 総括

インタビューをしていて、 本当に人生を楽しんでいるんだなと言うことが伝わってきました! 才能を最大限に活かし、自分の好きなことで社会に貢献をする! めちゃくちゃカッコイイ生き方だなと思いました。そんな生き様を、東海の後輩たちに伝える「東海道場」を新野さんに創って欲しいな。

 

◆ おまけ

ここには書けない生の話を聴きたい人は、ぜひインタビュー同行を申し込んでね!!  

【 ライター自己紹介:齊木 進 】

高52回(2000年)卒。文系B群。山岳部。実家は守山区竜泉寺の近く。

僕が東海中高で学んだことは、「人と違うことを恐れるな」「自分を変えたければ今日から変われる!」と言うこと。

大学から東京へ。2年生時に人材派遣会社を起業。

起業してからの17年間、好きなことをやり続けるために常に変化と成長を求められてきました。