Vol.3 宇野 仁智 君が近藤先輩に聞く!

【自己紹介】

22歳。高校3年で文転し理系B群→文系B群。大学4年生。

中学テニス部、高校少しアメフト部からの演劇部カヅラカタ11期団長を務める。

その後慶應義塾大学で経済学を専攻。大学生活中は、あまりにも世間からのテニスサークルの評判が悪かったため、改善すべく3000人の代表として生徒会長のような役割を務めた。

 

【記事】

今、社会人への一歩を踏み出そうか踏み出さないかをしている私にとって最も高い興味は、社会人になることの不安である。

「大学時代が一番楽しかった」と言う先輩は多いし、「出世争い」「バブル」などの言葉を聞くと不安は絶えない。

そこで私は、東海のOBである近藤先輩のところへ行き、お話を伺う機会を頂いた。

多くの体験談や携わった仕事について聞いているうちに、一つ知りたいと思ったことがあった。

 

— トヨタ自動車の成長期を支え、日野自動車の社長、会長として引率してきた近藤先輩は何を思い考え、働いてきたのだろうか? —

 「どの仕事も真面目に取り組み、興味を持ち続け、面白いなと感じた」

さらに「私利私欲無しに」と続けられた。

 

確かに、私利私欲関係なくどの仕事もまじめに取り組めば、先輩のような成功を収められるかもしれない。

しかし頭ではわかっていても、実際に退職するまでそれを貫ける人は何人いるだろうか?

そこで私は、— その信念を貫き通した根底にあるものは何か? -を伺った。

「東海での生活です」

 

近藤先輩は東海での生活で、主に3つのことを得たと仰った。

①「世のため人のためという考え」

クラスの半数が寝ていた宗教の時間に、先輩はこのことを感じていたと言う。

私は“寝ている半数の方”だったので、東海でこれを得ることはできなかった。

②「人間関係」

思春期に男子だけと言う特異な生活の影響で、日野自動車でも、トヨタ自動車でも人間関係が大切だと実感されたそうだ。東京にお住いの今も、東海の学友と交流があると言う。

③「まともじゃなくても、変わり者でもいいと言う価値観」

この価値観により、自分の考えをしっかり伝えられたと言う、私もこの価値観は東海での生活で身につき、今の自信にも繋がっている。

このお話を聞いているうちに、年代は違えど、「同じ東海生なんだな」と改めて感じた。

東海OBの偉大な先輩がこのように社会で活躍しているのを目の当たりにすると、自分もOBさんの名に恥じない、より良い社会を作っていかなくてはな、と。

今後、社会に出ることの不安を捨て、平和日本の有要な社会人となることへ全力を注ごうと思う。

 

近藤先輩、ありがとうございました。(合掌)